こんな方におすすめ
- 買ってみたけど、なんか違う
- 香りの好みがよく分からない
- 本当に合う香りを付けたい
いろいろ書いてあるけど、自分で選ぶときはよく分からないからもう少し分かりやすく知りたい!という方にお伝えします。私の失敗談やお客様からよく聞くお悩みのポイントから解説します。
「自分に合う」ということが香水を選ぶポイントになりますので、周りの好みを気にせず、自分らしさに主眼をおいてみましょう。もっと自分を楽しんでください。
香水と上手に付き合うと、自分を彩る魔法のようなアクセサリーになります。しっかりあなたと歩調を合わせて、あなたをステップアップするように導いてくれるでしょう。
目次
「なんか違う」は、その時に嗅ぐ香りで選んでいる
ちゃんと自分で確かめて選んでいるのに、家に帰ったら「あれ?なんか違うかも」という経験をする方は意外と多いのではないでしょうか。私もけっこうあります(笑)
考えられる原因
数時間後(ミドル~ラスト)の香り、特にラストの香りが好みと違う
選んだ時の気分が突発的で、後でしっくりこなかった
こんな原因を防ぐには、以下のポイントに注意しましょう。冷静に選べるようになったり、自分の好みを知るステップになります。
香りを3種類ぐらい選んで、半日かけて確かめる
実際に売り場などで試すとき、その場で確かめられるのは、数分~30分(トップ~ミドル)の香りである場合がほとんどでしょう。しかし、香りはラストのほうが長く香るので、ラストとの相性は大切です。必ずラストまで確かめましょう。
2~3種類ほど気に入った香りを選んで、肌に試すときは腕などの内側に1プッシュして半日かけて香りを確かめましょう。ムエットも持ち帰って香ってみるのもおすすめです。
気分の変化が激しいときや「ちょっと変えたい」ときは、試すだけ
自分のなかでしっくりくる感覚を得にくい状態です。買っても、結局使わなくなったりするので、そういう時は試すだけにして様子を見ましょう。また別の機会で、再度確かめるようにしましょう。
特に、今までと違う香りを試したいときは、数回試して様子を見るなど時間をかけて選ぶぐらいがちょうどいいのです。
私の失敗談
たまたま通りがかったときに試した香水がわりと好みだから買ってみた
好きな種類のフローラルノートだったが、ラストになるほどイメージとズレてきた
普段も付けられそうな香りだったので購入する
周りにも迷惑が掛からなさそうな香りと自分が心地よく感じる香りにギャップがあって、何か自分らしくなく違和感になる
可愛らしい気分になれるグルマンノートに出合う。ちょっと気分を変えて、グルマンノートにチャレンジしてみる
もう少し使うと思ったが、気まぐれで選んだのでその香りの重さにどうしてもしっくりこなかった
香りの好みがよく分からないときは、自分を観察しよう
1つ大きな指針を自分のなかに持っておきましょう。自分の好みで選ぶことです。選ぶときにある程度自分の好みが分かっていないと、自分に合う香りとかけ離れていきます。日ごろの香りに対する感覚を手掛かりにしてみましょう。
自然の香りで自分の好みを知る
ふだん通る道でも、季節の花の香りや木の香りに惹かれることはありませんか?花の香りは、とくに自分の好きな香りを知る目安になります。本能的に感じる部分ですので、香りの好みのブレが起きにくいでしょう。
好みの香りに出合ったときにどんな気持ちになったか
まだ幼いころに偶然出会った香水は思い出の香りとして記憶に残っていることがありませんか?同じように、好みの香りに出合ったときに、すごく幸せな気持ちになったり、花の柔らかな香りに自分の女性らしさを見つけたり、特別な記憶になります。その感覚を手掛かりにしてみましょう。
香水はテーマに沿って作る香りのアートでもあります。例えば、「Garden Rose」とローズの名前が入っていても、ローズをテーマにしているだけで、ローズの香りを含めているとは限りません。
自分に合う香水とは、特別な気分にさせてくれる香り
自分に合う香りに出合ったら、すぐに分かります。「自分のなりたい」イメージが自然に浮かんでくるのです。直感に近いものといってもいいかもしれません。服なら、色やデザインなど視覚的ですが、香水であれば香ったときに感じる気持ちやイメージになります。
香りがイメージに結びつくまで
- 深層で描いているイメージを香りが引き出す
- 理想イメージが浮かぶ (「上品な高級感のある優美さ」など)
- 特別な気分になる
私の体験談
Fragonard(フラゴナール)の香水工場の見学後、出合った「Belle de Nuit((ベルドゥニュイ)」。香ったときに女性の洗練された上品さをイメージし、そのイメージに仕草さえも変わってしまいそうなうっとりした気持ちに。それ以来、10年以上愛用しています。デートのときなど特別なお出掛けに使用するお気に入りの1本です
初めて購入するときは、少量サイズを
どんなに気に入っても、まずは少量から始めましょう。使う頻度が分からないうちから大きめサイズを買ってしまうと、使い切るころには香水自体の劣化も気になります。使うシチュエーションなどによっても頻度が違うので、まずは少量サイズで様子を見ましょう。
「あなたに合う香水は、あなたに合うステージへ誘ってくれる」
フランスのことわざで「素敵な靴はあなたを素敵なところへ連れて行ってくれる」というフレーズを耳にしたことがある方もいらっしゃると思います。香水も同じことが言えると思います。それがこのタイトルです。あなたに合った香水が自分の望んでいる出会いやステージの呼び水になりますように